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2011.04.23

ペアガラスなのに結露?中が曇るって、、

“複層ガラス(ペアガラス)は結露しない!”と思われている方は多いと思います。
それは、どこまで結露しない または 曇らない効果があるのでしょうか。
最近の新築の戸建てには複層ガラスが使用されています。
直近6〜7年は、その採用率もどんどんあがってきていますね。
そのため、販売広告などに『全てのお部屋にペアガラスを採用!!』などと書い
てあるので、窓の結露に効果のある家だと思いがちですが、ペアガラスが入って
いても絶対に結露しない訳ではないのです。
その理由は、複層ガラス(ペアガラス)の断熱性能によります。
簡単にいうならば、少なくとも低放射Low-eガラスの構成を有し、ガラス間の
中空層が10mm以上 この条件がガラスの断熱性能値 熱還流率が2.1W/平米K
となりいわゆる結露がほとんどでない高性能なペアガラスという基準になります。
ご参考ください!
一方、複層ガラス(ペアガラス)には、もう一つの結露があります。
それは、ペアガラスの内部結露です。
普通結露と言うと、ガラスの表面に水滴が付くのが一般的ですが、
内部結露とは、複層ガラスの内部の中空層が曇ったり、結露水がついてしまう事。
これは、二次加工品である複層ガラスの端部の密封接着剤の老朽化により、発生
する現象です
いわゆる 寿命とでもいえばわかりやすいでしょうか。

内部結露例1 
このペアガラスは、戸建ての一般居室 築16年の住宅の窓ガラスです。
ガラスの間が結露して乾き、白い跡が残ってしまっています。
ペアガラスの結露

この場合、ガラスの交換が必要です。
もちろん、気にしなければそのままもお使いできますが、ガラスの内部のお掃除もできませんしこの症状はどんどんひどくなっていくばかりです。
内部結露例2
よりひどくなってしまった例です。
結露した水滴がどんどん溜まり、水槽のようになってしまいます。
先ほどのとは別件ですが、やはり戸建て住宅で築14年程度。
ペアガラスはガラス製造メーカー製、ガラスの二次加工メーカー製など様々ありますが製造元によってもこの内部結露がしやすい・しにくいと若干の違い=精度の違いはありますね。

ペアガラスの内部結露

ペアガラスと言ってもただの2枚のガラスの間に空気の層を作り、
外気温が直接室内に伝わりにくいようになっています。
この断熱原理は「伝導を防ぐ」事です。
しかし、構造(例えば中空層6mmの場合)断熱性能は1枚ガラスの2倍程度しかないので、一般的なペアガラスでは結露に対して効果のあるガラスとは言えません。
断熱効果が低い=性能が低いという、体感になる事はいなめません。
ペアガラスには用途に合わせた効果を発揮する色々な種類があります。
防犯用のペアガラスや防音用のペアガラス、結露に効果のあるペアガラスもあります。
より結露に効果のあるペアガラスは『エコガラス』と呼ばれる、低放射膜(Low-e膜)を持ったタイプ。
Low-e膜がある事で、「放射熱も防ぐ」効果も断熱作用に付加されます。
断熱性能と遮熱性能の優れたペアガラスとなっています。
サッシメーカーのTOSTEMは単板ガラス用のサッシの一部販売が終了となり、
複層ガラス用のサッシが主になるようです。
そのためこれからもっとペアガラスの需要が増えていくと思います。
従来型のペアガラスより、結露の無い快適な生活には『エコガラス』タイプがおススメです!
ご相談は丸正屋へお任せください。

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