2025.09.11

内窓プラスト製作限度を超えた事例

内窓プラスト施工前

高層階マンションにて特大の内窓プラスト

今回は特大サイズの大信工業内窓プラストの施工事例のご紹介となります。
窓全体のサイズは、幅4.1m、高さ2.5mとご訪問時、その迫力に圧倒されました!

様々な内窓がございますが、各メーカーともに、また内窓プラストの場合でも「製作限度」とよばれる製作できるサイズの範囲がございます。
最小サイズは一番小さくつくれる大きさ、また最大サイズは最も大きくつくれる大きさであり、内窓プラストの引き違い窓の場合、タイプ別に設定がございます。タイプ別に最小最大サイズが異なるのは、部材の強度、部材の製造限界、また内窓プラストとして十分な性能を発揮するのに限界があるためです。

今回は、最も大きく、重量に対する強度のある内窓プラストHT型、アイボリーホワイトをご提案、ご採用頂きました。

 

内窓プラスト引き違い窓のタイプとは

大信工業内窓プラストの引き違い窓には、目的、仕様、耐久性などに合わせ、現在4種類のタイプがございます。

・KR型 狭い窓枠にタイプできるスリムタイプ。主に断熱目的に仕様される事が多いです。

・NTR型 標準仕様枠でありながらブロック型下レール構造により結露受けとしても仕様できるタイプです。

・NT型 断熱から防音まで、幅広いサイズに適合できるオールマイティ。内窓プラストのベーシックです。

○HT型 NT型の発展型で下レールにポリカレールで強化したタイプ、最大サイズと高重量に適合できます。

今回、上記のHT型を選定し、またHT型でも製作限度を上回るため、窓枠を造作加工する事でHT型の製作範囲(高さ2430mm)に収まる様、工夫いたしました。

その最、できる限り意匠性に拘り、変則二枚建、木材の加工品の製作、そして化粧加工、また上下のバランスと既存窓枠との取り合いを工夫し、素敵なお客様のマンションにマッチする様、拘りました!

以下内窓プラストHT型の製作範囲をご紹介致します。

 

上記品種表の通り、内窓プラスト引き違い窓には、二枚建〜四枚建までありますが、気密性能に拘りますと以下の性能になります。

 

気密性能の比較

四枚建で設置  <  (二枚建+二枚建)で設置

 

今回、窓枠の幅も4.1mと、HT型の製作範囲を超えており、内窓プラスト一窓として製作できません。内窓プラストの四枚建も優れておりますが、「合掌型」の部分にかかる「圧力・固定力」は気圧に勝る事がないため、一つの窓としては「二枚建+二枚建」がいわば最強となります。

連窓方立を使い、二窓合体させ、幅・高さ・対角線の誤差も全て調整の上、完成となりました。

 

 

今回ご依頼のきっかけ

今回のお客様からのご依頼のきっかけは、以前住んでおられました都内のマンションにて「車の防音対策の目的」で、内窓プラストをご依頼いただいていた事でした。

設置後の防音効果の高さと、出来栄えのご満足より、今回もご依頼をいただく事ができました。

再びご依頼をいただけるということは、私どものご提供させて頂いておりますお仕事にとって何よりの光栄であり、感謝でしかありません。

今回のご相談のご依頼は、「電車の防音対策目的」という事、またご入居前までにというお急ぎであった事、さらにお客様もエレベーターに入るかとご心配されるほど大型の窓であったため、大至急の運びでご要望にお応えする事ができました。

お客様がご相談時にご心配されておりました、千葉県内での対応はもちろんの事、大きさ的な懸念、仕上がり、そして何より「防音効果」にも「十分静かになり問題なく満足です!」と、前回のご感想も踏まえて

「やっぱり、内窓プラストいいですね!!」

と最高のご感想を頂きました。

 

内窓プラスト完成

 

内窓プラスト施工手法の工夫と検討

今回、窓のサイズの高さが2.5mもあったため、お客様がご心配されていた様に、やはり搬入方法がいちばんの検討事項でした。通常のエレベータには、概ねどのマンションでも使用されている建具など(ドア、ガラス等含む)搬入できる様考慮されている事が多いですが、今回は、エレベータ内のストレッチャー扉を開放しても、搬入できない状況でした。

今回、「中桟部材」というガラス障子にはめ込み、ガラスを上下に分割する手法で設計・施工を行いました。
中桟と言いますと、現行のマンション・戸建てでは使われる事が少なく、一枚ガラスの方が見た目が良いとのご意見もございますが、これほどの高さがございますと、バランスによっては悪くなく、逆に今回のお客様からも「見た目が綺麗です」と気に入っていただけました。

またここまで大型の開口部となりますと、大工さんの良し悪しに関係なく、窓枠に誤差や歪みといった「場所による寸法の差」は避けられません。

内窓プラストのメーカー設計基準としましても、幅が〇〇mm、高さが〇〇mm、対角線が〇〇mmまで・・とこの程度のまでの誤差・歪みなら「枠が誤差を吸収する」かの様な、「納まり猶予」がありますが、これは逆に言いますと、「図面上パーフェクトな気密」(理想)に対して、「少し逃げ道をつくる」事であり、丸正屋の目指す「THE こうであるべき設置精度」との乖離があるのも事実です。

 

素晴らしい窓をできる限り素晴らしくつけたい

 

という私たちの想いは、何よりも譲れない点です。

私たち丸正屋は、いつもこの不動の想いでお仕事に取り組んでいる事で、また私たちを必要としていただけるお客様に巡り合っているのだと感じています。

内窓プラスト完璧に仕上がりました

私たち丸正屋のお仕事は、窓のリフォームです。

その中でも「内窓プラストによる住まいの気密性能の向上」は、譲り難い私たちの目標でもあるのです。

もちろん、内窓プラストに限らずAGCまどまどや、LIXILインプラス、YKK プラマードU、パナソニックの内窓、MOKUサッシ他、全てのメーカーの内窓製品を取り扱っておりますが、日本の住まいの弱点は窓であり、住まいの気密です。

 

「必要な方へ必要なものを」もモットーに、今日も一つ一つ目の前のお仕事に真剣に向き合い、お客様が笑顔になるお仕事ができたら私たちは心から幸せです。

いつでもお気軽に、ご相談いただける会社を目指し、またどんなに遠くても、可能な限り私たちの信じる、「これぞ真の仕事だ!」を突き進むのみです。

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